TCSA 社団法人日本添乗サービス協会

Award / ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー

受賞履歴

2011年

グランプリ(国土交通大臣賞)
受賞者
柴田 由美((株)旅行綜研)
受賞内容
昨年7月、スイスを添乗中の行程4日目、氷河特急の列車移動中に脱線横転事故に遭遇した。本人は衝撃で車内端まで体を飛ばされ、全身(脊髄)を強打しておりながらも沈着冷静にお客様の怪我の状況把握、お客様へのお声掛けによる精神面でのケアに務め、いち早く救助を関係箇所に依頼した。その後も怪我人と救助隊との通訳に務めお客様のお体を最優先に考えた行動を取った。添乗資料を失った状態でありながらも自らの記憶により派遣先である企画実施会社への的確な事故詳細方向に務めた。その後全ての報告を終えた上で本人は記憶を失い救命ヘリコプターにて病院へ搬送される。10月より添乗業務に復帰。
表彰カテゴリー
②④⑧⑩
準グランプリ(観光庁長官賞)
受賞者
田中 さとみ((株)TEI)
受賞内容
昨年6月エジプトを添乗中、砂漠を走る片側一車線の路上で前方から100kmの猛スピードで走行してきたバスが正面衝突しツアーバスは横転し砂漠へ投げ出された。2名のお客様が重症を負い、本人も指関節神経の損傷や顔面打撲を負う中、携帯電話でオペレーターに連絡をし、通りがかりの人の協力を得て救急車を手配する等冷静且つ迅速に対応した。運ばれたアスワンの設備の乏しい病院においても約5時間何の処置も行われず待たされる間も全員に声をかけ励ましながら病院・警察の通訳をするなど職務を全うし、2日後お客様と共に帰国する。帰国後は約1年リハビリにつとめ治療を続け今年7月にようやく添乗を再開できるまで回復。
表彰カテゴリー
②④⑧⑩
委員長賞
受賞者
三宅 祐二((株)ジャッツ関西)
受賞内容
昨年9月、ドイツの添乗の際ノイシュバンシュタイン城内を観光後、再集合場所でお客様とバスを待っていたところ場内を巡る小型シャトルバスが突然突っ込んでき、お客様4名と本人がバスと城壁の間に挟まれてしまうという事故が起きた。この時の本人の怪我の状況はとても電話を出来る状態ではなかったにもかかわらずツアー主催者である旅行会社へ事故に遭われたお客様の氏名や怪我の状況を連絡。事故報告を終えた後には意識不明となり病院に搬送された。肋骨を骨折し内臓の損傷が激しく10日間意識不明で昏睡状態。2度にわたる手術で脾臓と胆嚢の摘出を行い奇跡的に一命を取り留め約1ヵ月後にようやく帰国ができた。無意識の中でのT/Cとしてのプロ意識が「報告しなければ」という行動を取らせ、その第一報により被害者家族への緊急連絡や代替T/Cの確保で素早くできツアー継続中のお客様への不便を最小限に抑え旅程管理ができたことに対し派遣先旅行会社からは非常に高い評価と賞賛をいただく。現在復帰に向けて療養中。
表彰カテゴリー
②④⑩
会長賞
受賞者
花田 厚也((株)JTBサポートインターナショナル)
受賞内容
今年2月、ニュージーランド語学研修添乗中にクライストチャーチで大地震に遭遇。 48名の生徒は全員無事。いち早く取扱支店を通じて全家庭に連絡。その後地震の影響で停電・電話不通となる中あらゆる手段を尽くして確認し、予定通り全員無事に帰国することができた。添乗員としては当たり前の行動と思えるものの、あのような大きな震災後でお客様を不安にさせることなく、また現地のパニック状態の中で冷静に判断し、迅速な対応をしたからこそ予定通りに全員無事帰国という結果につながった。2010年度添乗員アンケート評価「国内添乗一般学生団体部門」第一位(99.8点)を取った。
表彰カテゴリー
①④⑧

表彰推薦要件

  • ①添乗中に参加客及びその他の生命に関する危機を防止
  • ②添乗中に拘らず、人命救助、奉仕活動、善行等高評価を受けた
  • ③卓抜なアイデア・知識により旅行会社の集客に多大に貢献
  • ④添乗中に勃発した非常事態に顕著な動きにより事態の拡大回避
  • ⑤特定分野に抜群の才能、技量を有し添乗サービスに多大な成果
  • ⑥旅行会社及び旅行客から評価高く、年間添乗日数が自社の平均を超える
  • ⑦自署出版物発行、マスコミへの登場、職業の魅力付けに貢献
  • ⑧旅行会社又は旅行客より優秀な添乗員として推選
  • ⑨社会的話題性を提供してツアーコンダクターという職業の魅力づけに貢献
  • ⑩ツアーコンダクターの鑑として表彰に値する行為を行った